幅広の着物のきれいな着付け方法

こんにちは。つい先日安売りしていた着物を衝動買いし、色々揃えて着る練習を始めた所でこちらの動画シリーズを拝見するようになりました。

幅広の着物に困っていた所で、質問させて下さい!


  1. 幅広着物でおはしょりを作り伊達締をすると、おはしょりのサイドがもこっとしてしまします。この動画で5m33sと5m42s頃触っていたあたりが特に、です。布が余ったら脇に整理するとの事ですが、どうにも上手くいかず脇から裏地が見えてしまったりします。余り布が多くて脇に布が固まって硬くなってしまうことも。
  2. 足の付け根前面とおはしょりに左右を斜めに切るようなしわがどうしても出来てしまいます。
  3. 色々頑張っている内に長襦袢の襟がどんどん緩くなっていきます。単に締め方が甘いだけでしょうか。

どのように処理すればスマートに着こなせますか?

お時間ありましたらお答え頂けると幸いです。

よろしくお願いいたします。

今日の着物-麻の葉柄の袷紬の着物。幅が大きい着物を着付ける時の対策!の動画で質問をいただきました。

文章でお答えするのは難しかったので、動画にしました。


着付けが終わった時にシワがある時は、どこかが無理して引っ張ってしまっているからです。

まずは着物を肩に乗せる時に、肩線を肩より後ろに乗せてから始めましょう。

着付けの流れ上、返答が質問の順番と逆になっています。


3.衿が緩まない着付けの方法とは?

頑張って着付けしていると、長襦袢の衿がゆるゆるになってくること、よくわかります。

力が入っているんですね。

力が入ると、人は肩に力が入り、その結果肩が上がります。

着付けの時、肩を上げないように動くと、衿がはたけません。

着物で動く時に着崩れしやすい方も、肩を上げて動いている場合が多いです。

意識して肩を上げないように動くと、衿元が崩れにくくなりますよ。


2.足の付根正面の斜めのシワをなくすには?

着物の裾を合わせる時、指に力を入れて着物を持つと、斜めのシワができます。

手のひら全体で着物を持ち上げて合わせると、着物を面で引っ張っているので、シワを残しにくいです。

腰ひもで結ぶ前に、もう一度手のひらで着物を斜め上に撫でてあげると、おはしょり下のシワを伸ばせます。


1.脇のおはしょりの処理について

脇の処理は悩みました…私も。

いろいろな本を読んで今のやり方になりました。


まず、左前の中に入る側の折り方が大事になります。

よく「三角に折りあげる」と言われますが、幅が広い着物だと脇が繰り上がってしまいます。

その経験から、この折り上げ方になったんですが、腰紐の位置から右側の脇を軸に折り上げます。

胸の下まで来たら、衿の方から綺麗に折り下げるように輪を作ります。

中に三角形ができるように折ります。

形が決まったら伊達締めで固定します。


衿をしっかり抜きましょう。

衿の角度を無理しているとシワになります。

前の衿付近にシワが残らないところまで、衿を抜きます。

衿を抜くときは背中心だけを引っ張るのではなく、おはしょりの脇近くを左右と手を斜め下に引くような加減で引きます。

背中心のシワを全て脇に寄せながら衿を抜くイメージです。


そして、全ての余った部分を脇に持ってきたら、着物の脇の縫い目に沿って折りたたみます。

綺麗に折りたたむとおはしょりのシワも消えます。


幅広の着物がうまく着付けられません

以上が質問に答えながらの動画説明の補足です。

女性の着物は、多少大きくても小さくても着ることができるところが魅力の一つです。

そのためには、着物に合わせた着付けをする必要があります。

それは難しいことかもしれませんが、私はそこが楽しいと思ってしまうのです。


洋服は基本的には縫わないと自分のサイズにできません。

でも、着物は腰紐ひとつ、折り方ひとつで、いかようにもできてしまうのです。

着物…素晴らしくエコです。