衿元が決まらないときは?半衿の出し方

今回は、よくコメントでもご質問がある、衿のお悩みについて分解着付けしました。

  • 衣紋抜きが出来ない…
  • 衿が浮く…
  • 長襦袢の半衿が消える…
  • 衿元が着崩れる…

などなど…


着物の着付けで実は帯より悩ましいのが衿元。

実際、お問い合わせが一番多いです。

多分、普段着着物は最低限の紐で着付けするので、微妙な角度の違いで衿元が決まらない事が気になるんだと思います。


私は、普段着着物の長襦袢にプラスティックの衿芯を使いません。

普段着は使わない派。

長襦袢の着付けの紐は直接縫い付けています。

縫い付け方についてはふだん着物の長襦袢に一工夫で詳しく解説しています。


衿元が決まらない原因は、肩線にあると感じてます。

  1. 着物の肩線を自分の肩からしっかり落として乗せる
  2. 半衿の縫い目をバストラインの外側までもっていき、バストを半衿で包む
  3. 腰ひもで安定させる

衣紋抜きにお悩みの方は、衿を抜くことに意識しすぎて前衿の角度を合わせる前に後ろ衿を決めてしまいがちです。


後ろ衿の衣紋抜きは、前側の衿の角度が決まれば自然と抜けてます。

長襦袢の衿をバストでくるむには、長襦袢が身体に対して斜めになる必要があるからです。

斜めになれば、自然と後ろの衿は抜けます。


もちろん、長襦袢の裾は後ろが下がり、前側があがります。

花束のように包まれます。

角度を決めれば、過度な紐や締めつけは必要なくなります。


衿元が楽だと肩に負担がかからないので、ずっと着てても楽なんです。

普段着の着物で、楽に着たいなぁ~って方へ、お役に立てたら嬉しいです。

衿元が決まらないときは?半衿の出し方