前身頃下のしわの処理

着付けの時、斜めに残るしわって気になりますよね。

なぜ残るのでしょう…。

このしわのことを質問いただいて、改めて考えてみました。


斜めのしわは、どこかを無理をして引っ張っていると残ります。

でも、布は面で引っ張ると極端な斜めのしわはできず、バイアス状に伸びます。

斜めに線のようなしわができるのは、一か所に布のバイアス部分の負荷がかかっているからです。

一か所に負荷がかからないように着物を体に巻くためには、面で身体に沿わせれば無理がかかりにくくなります。


では、着物を面で体に沿わせるには、どうしたら自然でしょうか。

手をパーにする。だと私は感じています。

前身頃下のしわの処理-02

手のひらを着物に沿わせて体を手のひらで撫でるように着物を触れば、布にかかった力は面に分散されます。


ちょっとしたことですが、聞いてもらって改めて自分の手癖をを分析してみると、なるほどそういう意味か…と思いました。

伝えたことを聞いてもらって、改めて考える…

勉強になります。

前身頃下のしわの処理