久々に博多半幅帯を貝ノ口に締めたので、博多半幅帯の種類の説明をします!
こんにちは。
今日は、久々に博多織の半幅帯を貝ノ口にしております。
着物は、会津木綿。
長襦袢は、保多織。
と木綿ざんまいなのですが、会津木綿がしっかりと芯のある生地で、柔らかい帯だと負けちゃって、生地の重さを感じてしまうので硬さのある帯にしようと思い、博多半幅帯の単を選びました。
久々にしてますが、単いいっすね👍
せっかくなので、博多半幅帯の種類と季節感の目安を説明しとこうと思いまして、YouTubeでは四種類の博多半幅帯を出して説明しました。
私の知識では、四種類なんですが、もっとあるかな?着物の世界は深いので有りそうなんですが…
流通にほとんど登場しない希少価値のある物は普段着として使用したい方の参考にはならないので、生産量がそれなりに有り、ネットショップでも買える四種類としておきます。
博多半幅帯
小袋仕立て 冬季に気持ちよく締めれます。
一番生産量が多い種類ですが、通気性が乏しいので昨今の季節感ですと冬季が一番使いやすいです。
しっかりして艶もあるので、冬物の普段着着物のほとんどと合わせれます。
ウール、木綿、紬、小紋、単仕立て、袷仕立てどちらもバランスとれます。
単博多半幅帯
しっかりと張りのある一重の帯。ですが、裏もしっかりしてて、厚みのある着物と合わせても折れない。
昨今の季節感だと一番重宝するタイプですが、生産量が少ないです。真夏、夏以外に気持ちよく締めれます。
ウール、木綿、紬、小紋、単仕立て、袷仕立て、綿麻、麻などいろんな質感の着物と合わせてもバランスが取りやすいです。
重さは、小袋仕立ての三分の二くらい。
単博多半幅帯(ペラ帯)
この子の説明が一番ややこしい💦単なのですが、先の単よりペラっとしてて、伊達締めのような硬さ。あまり硬さのある着物には折れるのでオススメできません。
真冬の厚みのある着物じゃなければ年中使えます。
なので、真冬以外は都合よく使えます。とても軽くて都合いいのですが、一番生産量が少ないと思います。へたりやすいのが欠点。
重さは、小袋仕立ての三分の一くらい。
紗博多半幅帯
真夏にイチオシの帯。色にもよりますが、暑くなったら使いたくなる帯。
網戸帯と私は呼んでますが、網戸のようにスケスケで通気性がいいです。織元さんによって、同じ紗博多半幅帯でも透け感と通気性が異なります。
普段着なら、井上絹職さんか、森博多織さんがオススメ。ちょっと夏に上品に着たい時困ってるなら西村織物さんがオススメ。
井上さんの紗博多半幅帯は、羽のように軽いです。
折り目が残るのと、柔らかいので好き嫌いは出ますが、涼しさ的に博多半幅帯だとダントツ1位だと思います。
西村さんは、ちょっと親戚と会うとか、夏のお出かけの時に夏着物全般を上品に着こなせるので1本ないと私は困る。そんな帯です。
動画で実物をお見せしながら説明しておりますので、参考になればと思います。
博多半幅帯は、着物を始めた前半を支えてもらった帯でした。
昨今の暑さでどんどん使いにくくなったのが小袋仕立てです。
ただ、小袋仕立てが一番生産量として多くて。
気候と向き合うと、単と紗に力を入れた方が現実的なのになぁと思ってます。
博多織の帯は、同じ正絹の織りの帯、西陣織より重なると暑いです。
それは、目が詰まってるからだと思うのです。
目が詰まってると、しっかり硬い帯になるし、見栄えも良いし。
何より、これは良いものだ!と呉服屋さんが説明しやすい目安になるんですが。
いや、それより通気性だろう。。。と着物で暮らしてる私には遠い目になる説明なのです。
博多織の張り感の長所を活かして昨今の気候にあわせるとなると単と紗だと思うのですが、着物で暮らす人が少ないからきっと届く事もない意見かと思います。
久々に単の博多半幅帯を締めてますが、いいっすねー。
全く重くない🫶
博多半幅帯って何だ?って方の参考になればと思います。
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